火曜日, 3月 26th, 2019

中学2年生の夏、自宅でゆっくりしている時に少し腹痛を感じていました。最初はチクチクとした痛み程度で全く気にしていませんでしたががまんできる程度だったので、親にも特に伝えず過ごしていました。2日目になり朝はそれほど痛みも強くなかったので学校に行くと痛みが強くなって、日常生活に支障が出るレベルとなっていました。腹痛のレベルとしては痛みで腰を曲げて、姿勢を低くしなければならないほどで授業を受けているような場合では無いほどでした。あまりに痛いため、早退をして病院に親に連れて行ってもらったところ「盲腸性胃腸炎」だと診断をされました。初めて病気で入院するということもあり不安でしたが、これからの処置をどうしていくのかや、退院までの時間がごく短い時間であるということからあまり不安もなく手術に挑み、入院生活を送ることができました。

病院に行き、問診を受けたのですが診察台に仰向けになり、手で腹部を軽く抑えられながら「ここは痛い?」「ここは?」などと聞かれ、先生は教えて痛みが強くなるところを探していました。素人なので細かな場所は覚えていませんが、足の付け根の上あたりの腹部を抑えられたら痛みが強くなったのを覚えています。

先生から話された治療方法は盲腸を切除してしまうか、薬で痛みを散らすかの2つの方法でした。ただ私の場合はかなり進行しているということと、痛みを薬で散らせるか分からないそして、またすぐに痛みが出るかもしれなかったため、手術をしてしまおうということになりました。入院自体は非常に短くて1週間もなかったほどで、すぐに学校生活にも戻れました。

入院は初めてのことでした。まず手術後は驚きの連続であったと思います。手術後、起きてすぐに股間に違和感があったため布団をめくり自分の股間を見つめました。驚いたことに私の股間には太いパイプがありました。そのパイプは尿道を通り、膀胱の方にまで達しているようです。そのパイプをたどってどこに繋がっているのかを確認したところ、尿瓶へと繋がっており、いわば自動的に私の尿が尿瓶へと流れていくようになっていました。

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まだ中学生ですので非常に恐怖したことを覚えたため「この管を取るときはまた麻酔してくれるのですか?」と聞くと「いいえ、麻酔なんてしませんよ?一気に管を抜きます。それで管を抜いた後、尿を自発的に出すことが出来なければもう一度管を入れ直しとなります。次は管を入れる時麻酔無しの時なので痛いかもしれませんね」と無表情で言われたのが怖かったです。

入院中は基本的に快適で生活に困るようなことは一切ありませんでした。友達が見舞いに来てノートを見せてくれるし、母も毎日着替えを持ってきてくれました。食事の制限もそれほどなかったので、お菓子などもこっそり食べていました。しかしながら入院中に怖い思いはやはりしたことがあります。中学生ならではのことですが、入院中の夜は少し怖い思いをしたことがあります。特に何かを見たりや経験したということはありませんがとにかく薄暗く、少しの物音でも敏感に反応をしてしまいました。夜中に看護師さんが巡回に来てくれるのですが、その時の足音が看護師さんじゃなかったらどうしようと何回も考えたこともありました。

また快適な生活の中にも少し困ったことはありました。それは電話をする場所です。当時はガラケーでしたが、電話をする場所が限られており、移動には困りました。何より電話をする場所が私の部屋からとても遠く、少し友達と電話をするにしても15分ほど歩かなければならず毎日電話するのもかなり億劫になるほどでした。また育ち盛りの中学生にとっては病院食がかなり少なく毎日お腹を空かしていたのも覚えています。